Googleフォトに搭載されている、写真内の不要なものを削除する「消しゴムマジック」や撮影時のボケや手ぶれを取り除く「ボケ補正」などのAIを利用した編集ツールが、Google Pixelユーザーおよびサブスクリプションサービス「Google One」の加入者だけでなく、Googleフォトユーザー全体に無料で開放されることがわかりました。
GoogleフォトのAI採用編集ツールはもともとは、同社のオリジナルスマートフォン「Pixel」シリーズでのみ使えるものだった。その後、一部の機能は他のAndroid端末でも利用可能になり、「Googleドライブ」の有料版「Google One」でも利用可能になっていた。これらがAndroidだけでなく、iOSやChromeOS、PCでも無料で使えるようになることがわかりました。
利用可能になるのは以下の機能です。
- 消しゴムマジック
- ボケ補正
- 空(「サンセット」や「ストーミー」などで空模様を変更する)
- カラーポップ
- 写真と動画のHDR
- ポートレートのぼかし
- ポートレートライト
- シネマティックモード
- コラージュのスタイル
- 動画のエフェクト
- 編集マジック
ただし、いくつかの制限があります。
デバイス要件として、例えばChromeOSであればOSのバージョンが118以降のChromebook Plusで、少なくとも3GBのRAMが必要です。AndroidおよびiOS端末の場合、Android 8.0/iOS 15以降から利用可能です。PCの場合、Webアプリで使える機能は「ポートレートライト」など一部に限られています。
また、昨年発売のPixel 8/8 Proでのみ使えていた「編集マジック」で編集した画像を保存できるのは1カ月当たり10点までです。
編集マジックで編集した画像を11点以上保存したい場合は、Pixel 8シリーズを購入するか、Googleドライブの有料版であるGoogle OneのプレミアムプランあるいはAIプレミアムプランに加入する必要があります。
さらに、集合写真などで全員の顔をベストショット状態に編集する「ベストテイク」機能はPixel 8シリーズのみに留まります。
2021年に登場した消しゴムマジック機能は、当時は画期的に感じられたものだが、近年では生成AIツールなどでも利用可能になっていることがあります。